Satsuki Laboratory's blog

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和光大学現代人間学部身体環境共生学科大橋さつき研究室の活動報告ブログです。

「ムーブメント教育・療法」や「ダンスパフォーマンスプロジェクトMerryZome(メリーゾム)」、
研究室、ゼミ生の活動をお伝えしています。

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  先週の「ムーブメント教育・療法1」の授業では、ICFとムーブメントの考え方を照らし合わせて考えてみました。

 授業で取り扱った教科書の内容を紹介しておきます…。

 特別支援教育への転換において刺激となった国際的動向のひとつに、2001年にWHO(世界保健機関)が提示した障害概念の改訂があげられます。

 WHOは、人間の生活機能と障害の分類法として、国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health、略称ICF)を採択しまし
たが、

それまでの、WHO国際障害分類個(International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps、略称ICIDH、1980年制定)による障害のとらえ方が、最初に機能障害(impairment)があり、

それが能力障害(disability)を引き起こし、社会的不利(handicap)をもたらすことになる…という一方的な関係でマイナス面を分類するという考え方が中心であったのに対し、

障害の概念を個人内の現象としてだけではなく、環境との関係でとらえ、プラス面を重視するという視点を明らかにしたのが特徴でした。


 ICFでは、まず、「心身機能・構造」、「活動」、「参加」の3つをそれぞれ独立して判断した上で、それらを包括したものを生活機能としてとらえます。

 「心身機能・構造」のマイナス面は、「機能障害」があるか、「活動」のマイナス面は、生きていくための基本的な日常生活行為において「活動の制限」があるか、「参加」のマイナス面は、社会的な出来事に関与したり、役割を果たしたりするための様々な活動に「参加の制約」があるかを調べます。

 しかし、ICFでは、「心身機能・構造」レベルの障害の有無によって健康状態のすべてを判断するのではなく、「活動」レベルや「参加」レベルを独立させて、

その上で、「人」と「環境」の相互関係でプラス面を重視して全体をとらえます。「個人因子」とは、その人固有の特徴であり、年齢、性別、生活歴、価値観、ライフスタイルなどを指
します。

 「環境因子」としては、まず物質的な環境因子として、建物、道路、交通機関のほか、車いすや杖などの用具などもあげられます。また、人的な環境因子としては、家族、友人、仕事上の仲間などです。

 さらにその人が暮らす場にあるサービス、制度、政策も制度的な環境因子と考えられます。

 例えば、右手が麻痺していても、左手で文字を書くことができるようになれば、書くという「活動」レベルの問題は解決しますし、歩くという「活動」に制限があっても、楽しい旅行に「参加」することに制約があるかどうかは、その人の個人因子や環境因子によって随分変わってきます。

 マイナス面ばかりを見ていると、マイナスを減らすこと(治療や訓練)しか思いつきませんが、それとともにプラス面も見ると様々なアプローチが浮かんできます。

 このようなICFの活用によって、福祉や医療、教育の現場に、個性を尊重しながら人間を包括的に考え、

「生きることの全体像」をとらえようとする動きや「マイナスを減らすことよりも、プラスを増やす」ことから支援の方向性を探ろうとする取り組みが増えてきました。

 〜『特別支援教育・体育に活かすダンスムーブメント 「共創力」を育み合うムーブメント教育の理論と実際』 明治図書出版(2008),p.11〜p.12より

 
「プラス面を伸ばす」という考え方は、子ども達の得意なこと、好きなことを大事に活動を考えるムーブメントの理念に一致しますし、

環境との関わりの中で「幸福感」を捉えようとする姿勢にも同じ動きを感じますね…。

 来週は、IFSP(Individualized Family Service Plan)の理論から、家族支援や地域支援とムーブメントについて考えてみたいと思います。

 7月の公開教室の実施内容に活きてくるといいな〜と思っています…。
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