Satsuki Laboratory's blog

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ようこそ♪
和光大学現代人間学部身体環境共生学科大橋さつき研究室の活動報告ブログです。

「ムーブメント教育・療法」や「ダンスパフォーマンスプロジェクトMerryZome(メリーゾム)」、
研究室、ゼミ生の活動をお伝えしています。

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 クリエイティブムーブメントの発展的な姿として…、
 発達障がいのある中学生達が、学生・卒業生達と共に、2012年2月「劇場版あそびのちからはいのちのちから」(於:川崎市アートセンターアルテリオ小劇場)において、舞台に出演した取組みについてご紹介します。

 この取組みのきっかけは、2008年3月、大学4年生の卒業直前の時に、ダンスパフォーマンスMZ00∞に初参加してくれた学生(シンスケ)とのご縁です。

 卒業後、教員になることが決まっていたシンスケが舞台が終わった後、感激したこと、感謝したことを綴った束のような手紙をくれて、いつか自分の教え子を連れてMZに戻ってくる!と書いてくれていたのですが、それが本当に実現したのです。

 シンスケ先生と共に参加してくれた中学生のみなさんは、発達障がいや軽度の知的障がいがあり、いわゆる「普通」の学校では過ごしにくいとされる生徒さん達とのことでしたが…、

 自由に表現できる感性と遊ぶことへの貪欲さ、閉じていない身体、一人一人の存在の確かさに、あらためて「障害」とは何か考えさせられました。

 そして、すっかり、「先生」になって、生徒さん一人一人に丁寧に真剣に向かい合い、その上で、「共に遊ぶ」ことに専念できる卒業生の姿に、感心しました。尊敬しました。
 
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 活動の始まりの頃、シンスケ先生自身は、生徒全員が「のびのびと自由に表現を楽しむこと」を目標にしたいと話してくれました。それは、生徒達にとって、これまで、自分が「自由に」行動することは、他人とうまく共存できない場面につながることが多く、お互いに「自由」でいることを「楽しむ」というのは、とても難しいと感じてきただろう…という考えからでした。

 そして、最初は、身体を思い切り動かして参加者同士の交流を深めるために、遊ぶことをとことん楽しむことから始めました。「はないちもんめ」や「こおりおに」、「だいこん抜きゲーム」などの「伝承遊び」を行いました。

hoshinotizu005.jpg hoshinotizu004.jpg

 
 同じ舞台を創る仲間として、和光大学の学生・卒業生達と一緒に、お互いの学校を訪れ合って、クリエイティブなムーブメントプログラムを楽しみました。自分の好きなポーズで自己紹介をすることや、スカーフを使った遊びなどです。

 その中で、シンスケ先生自身も、生徒さん達の真剣に「遊ぶこと・楽しむこと」を欲するエネルギーに驚き、集団での活動を達成する中で、満足し、その気持ちを共有できている姿に嬉しくなったそうです。

 そして、この時感じた「楽しむことで消費するエネルギー」と、「楽しむことで満たされていくエネルギー」の両方をそのまま残して舞台で発表したいと考え、舞台作品を創ることに決めました。

 タイトルは…
  あそぶこどもはいのちがみちる 

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 それから、振付けや構成、衣裳づくりや照明合わせなど、舞台上演に向けて必要な作業の全てを「遊び」の中で行いました。

hoshinotizu001.jpg 例えば、アートワークショップ「星の地図を創ろう!」では、舞台本番が近づいている中学生達にとっては、衣裳づくりと照明の明かりの中で動く体験をすることを裏テーマ(!?)に考案された青年向けのムーブメントプログラムを実施しました。

 ムーブメントの基本遊具での活動をヒントに、ペイントの要素を活かして、衣裳のもとになる大きな布に皆で色づけを行いました。

 二人でロープを持って揺らしたり床にたたきつけたりする活動は基本中の基本ですが…、このロープに絵の具をたっぷりつけると、床に敷いた布に触れる度に素敵なラインが入ります。

 パラシュートの上にボールやビーンズバッグを乗せてポップコーンのように跳ねさせて揺らす活動の応用で、大きな布をパラシュートのように皆で持ち、絵の具を吸い込ませたスポンジをボールのように、転がしたり跳ねさせたりすることで、布に不思議なマークの色づけができました。

 手や足に絵の具を塗り手型・足型をつける活動も身体部位を確認しながら子ども達とよくやる遊びですが、中学生や大学生もダイナミックな動きで楽しみながら取組みました。
 

 そうして、出来上がった布から、一人ひとりお気に入りの場所を切り取り、服に縫い付け自分だけの衣裳づくりをしました。

hoshinotizu002.jpg hoshinotizu003.jpg

 さらに、その衣裳を着て、みんなで「宇宙の冒険」をテーマに、照明機器を活用した流れ星や太陽をイメージした空間の中で、様々な動きを出し合って楽しんだり、オーガンジーのパラシュートの下で満天の星空をうっとりと眺めたりしました。

IMGP4139.jpg そんなふうにして、遊びの中でできあがった自分達の表現を舞台でお客様にお伝えするときの彼らの表情はとても活き活きしていて、観客の反応も良く、全体を通してもこのシーンについてコメントを残してくださった方が多かったです。

 先月、ふりかえりの座談会を開催しました。自信と達成感に満ちた感想を語ってくれて、嬉しかったです。保護者の方にも貴重なコメントをいただきました。

 障がいのある青年達の生活を豊かにするための学びの場を求めて「専攻科」の設置に向けて活動なさっている方々もいます。先日、訪問した鹿嶋地域の研修講座では、20年以上ムーブメント活動を続けてきた障がい青年達が研修講座のスタッフとしてお手伝いくださり、実技では、その創造性溢れる表現力を披露してくれました。
 
 記録をまとめながら、このような活動の意義について、考えていきたいと思います…。

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